「自分の年金はいくらもらえるのか」は、多くの人にとって気になるテーマです。公的年金の仕組みを理解し、将来の受給額を把握しておくことで、老後の資金計画が立てやすくなります。
公的年金は2階建て構造
日本の公的年金は「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2階建てです。
- 1階:国民年金 - 20歳以上60歳未満のすべての人が加入。満額で年間約81万円(2026年度)
- 2階:厚生年金 - 会社員・公務員が加入。報酬に応じて年金額が増加
自営業者やフリーランスは国民年金のみとなるため、厚生年金に比べて受給額が少なくなります。社会保険全体の仕組みは社会保険の基本で詳しく解説しています。
年金受給額の目安
一般的な受給額の目安は以下のとおりです(公式統計をもとにした概算)。
| 区分 | 月額の目安 |
|---|---|
| 国民年金のみ(満額) | 約6.8万円 |
| 厚生年金(平均的な会社員) | 約14〜15万円 |
| 夫婦合計(会社員+専業主婦) | 約22〜23万円 |
実際の受給額は加入期間と報酬額によって異なります。「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で自分の見込額を確認できます。
繰上げ受給と繰下げ受給
年金は原則65歳から受給開始ですが、繰上げ・繰下げが可能です。
繰上げ受給(60〜64歳)
1か月繰り上げるごとに0.4%減額されます。60歳で受給開始すると、本来の年金額から24%減額となります。減額は一生涯続くため、慎重な判断が必要です。
繰下げ受給(66〜75歳)
1か月繰り下げるごとに0.7%増額されます。70歳まで繰り下げると42%増、75歳まで繰り下げると84%増となります。
年金を増やすための対策
年金だけでは不安という方は、以下の対策を検討しましょう。
- iDeCo(個人型確定拠出年金) - 自分で運用して年金を上乗せできる制度。詳しくはiDeCoの始め方をご覧ください
- 国民年金基金 - 自営業者が厚生年金に近い上乗せを得られる制度(NISAとiDeCoの比較も参考に)
- 付加年金 - 月400円の追加保険料で年金額を増やせる(自営業者向け)
まとめ
年金は老後収入の柱ですが、それだけでは不足するケースが一般的です。まずは「ねんきんネット」で自分の受給見込額を確認し、不足分を老後資金の準備で計画的に補っていきましょう。